開店・開業祝にお花を贈るときのマナーや相場をご紹介いたします。ビジネスで役立つ取引相手に失礼のないよう、喜んで貰えるお花・次につながるようなお花を選びましょう。
このコラムを簡単にまとめると
- 開店・開業祝のお花は実用的で多ければ嬉しいです。
- 最低限のマナーは押さえておきましょう。
- 親族や友人より取引相手の方が相場は高めです。
- 札を付けるときの表書きと依頼主名は必須です。
- お花を贈るタイミングは下調べして忙しくないときにしましょう。
- お祝い用のもので、赤いお花は避けた方が無難かも?
- お花選びのポイントはサイズと雰囲気!
なぜ開店・開業祝いにお花?
開店・開業祝いにお花を贈る理由は“応援する“ということです。開店・開業おめでとうの気持ちをお贈りすることが目的ではあるのですが、応援するならもっと実用的な別のことでもいいのではないか?と思う方もいるかと思います。
実はお花贈ることこそかなり実用的なんです。
オープンしたお店には大きなお花や花輪などが並んでいますよね。 それを見た通行人はどう思うでしょうか?「新しいお店がオープンしたんだ。」と思うはずです。 そして新しいお店に興味を持った人は「後で行ってみよう。」と思うはずです。 そうです、実は開店・開業祝いの贈られたお花は集客に大きく関わっているのです。またそのお花が多いほど、そのお店のオーナーさんの人脈人望が広いことにつながり、多ければ多いほどすごいお店なのかなぁと通行人は思うはずです。
このように、開店・開業祝いにお花を贈ることは贈られる側にとって、贈ってくれた気持ちも嬉しいし、集客に一役買うとても実用的なアイテムでもあるのです。
お花を贈るときのマナーは大事
開店や開業でおめでたいからお花贈ろう!と意気込みだけでお花を手配すると置けないサイズを贈ってしまったり、花瓶がないのに花束を贈ってしまったりと逆に迷惑をかけてしまうこともありますので、最低限のマナーは押さえておくべきです。 もらう側の気持ちになって贈るお花を考えて贈るととても嬉しいはずです。綺麗なお花がより綺麗に見えたりします。逆に綺麗なお花なのに、お届けや設置に戸惑ってしまったりすると、悪くみえてしまったりします。 気持ちよくお花を受け取れるように配慮して手配する必要があります。
開店・開業祝におすすめの種類
開店・開業祝いにおすすめのお花は、盛大にお祝いしたい場合や注目を浴びてほしい場合は胡蝶蘭・スタンド花・アレンジメントなどがおすすめです。そのお店に合ったものを選びたい場合、観葉植物やプリザーブドフラワーなどがおすすめです。それぞれ種類についてご紹介いたします。
胡蝶蘭
開店・開業祝いの定番です。一番開店・開業祝いに贈られるお花です。「幸福が飛んでくる」と言われ縁起もよく、見た目のボリューム感と美しさ、品の良さが人気の理由です。長持ちしますが、処分に少し手間がかかります。3本立ちがベターですが、当店では2本立ちから5本立ちまでご用意しております。また卓上サイズのものもありますので、ご予算に合わせてお選びください。ビジネスシーンだけではなく、個人の贈りものとしてもよく選ばれています。
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高さ85cm前後×幅45cm前後の大輪の胡蝶蘭です。【別途送料】15,708
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日光東照宮献上品として唯一認定された胡蝶蘭で、産地直送でお届けします。41,580
スタンド
主に、店前に並べるとても大きなお花です。インパクトもありますので、通行人の目を引きたいならスタンド花がいいでしょう。ですが、スペースに余裕がないお店には不向きです。処分は花屋が行うため手間がかかりません。大きいだけに価格が大きいです。またお届け先様の店舗の大きさやスタンド花の置き場所があるかなど事前に調べておいたほうが良いです。オーダーメイドの注文も可能ですが、花材によってはかなり値段が高くついてしまうこともあります。色や可愛らしくなど、抽象的なオーダーが良いでしょう。
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開店祝い、開院祝いなどの各種お祝い用で一段タイプです。23,100
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開店祝い、開院祝いなどの各種お祝い用で二段タイプです。34,100
アレンジメント
小さいものから大きいものまで選べるお花です。1週間程度飾れます。オーダーメイドの注文が可能で、色などを選ぶこともでき、そのお店に合わせることができます。あらかじめお花が器に入っているので、置き場所に困りません。基本処分に手間はあまりかかりませんが、大きいほど処分は大変です。
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鮮やかで神秘的な青いバラ(ブルーローズ)を使ったアレンジメントです。カスミ草を付けると青が引き立ちさらに綺麗です。10,978
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ピンクやムラサキ等のカラフルなお花をミックスしたアレンジメントです。6,578
観葉植物
長く飾れます。不要になった際の処分は胡蝶蘭と同じぐらい手間がかかりますが、インテリアとして何年も飾ることが出来ますので、お店のイメージ合うものであればずっと飾れます。お手入れが必要です。
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人気が高いエキゾチックで個性的な葉をもつ観葉植物です。3,980
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サンスベリアでも乾燥に強く とても丈夫な種類で育てやすい観葉植物です。5,480
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーとは生花を特殊な加工をし、みずみずしいお花のまま枯れないようになっているお花のことです。お花自体の単価が高く、商品もサイズに対して割高になります。ですが、お手入れがいらず、ずっと飾っておけます。そのお店に合ったものをお贈りするとよいでしょう。
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枯れないお花プリザーブドフラワーのアレンジメントです。15,257
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オリジナル プリザーブドフラワーの花時計です。14,544
その他
その他には花束もおすすめですが、お花を挿す花瓶・花器が必要で、お手入れも手間がかかります。直接渡せるのは気持ちが伝わるので良いでしょう。 お店の雰囲気に合えばドライフラワーもおすすめです。
開店・開業祝いのお花の相場
開店・開業祝いのお花の相場は、ご友人やご家族などの近しい間柄の場合と、お取引先様などの仕事の絡みがある場合とで、異なります。
間柄 | 相場 |
---|---|
ご友人・ご家族様宛て | 5000~15000円 |
お取引先様宛て | 15000~50000円 |
相場は平均的な話で、このぐらいで決めているというのであれば、その金額でも問題ないかと思います。ただご友人やご家族様にあたる場合、お取引先様より目立ったお花はなるべく避けた方がいいでしょう。
開店・開業祝いの立札について
開店・開業のお祝いでは、多くの花が届きますので、受け取られる方に、誰から届いたお祝いの花なのかがわかりやすいよう、花には立札をつけるのが一般的です。書き方と注意点をご紹介します。
開店・開業祝いの立札の書き方と注意点
立札はまず表書きを書きます。次にお届け先様のお名前を入れます。(開店・開業されるお店名など)お届け先様のお名前は必須ではありません。そしてご依頼主様のお名前を入れます。
表書きとご依頼主様のお名前は必須です。またお花を贈るときに誰から贈るかで入れるお名前が変わってきます。会社からの場合は会社名のみ、会社の取締役から贈られる場合は会社名と肩書とお名前が必要になります。個人から贈る場合、会社名・肩書は書きません。
なお、表書きは赤い文字色となります。表書きやお名前の書き方などわからなければ、お花屋さんであれば知っているので相談してみましょう。
ご依頼主様のお名前の書き方表
- 個人名のみ
- 水戸 納子
- 連名の場合
- 静岡茶太郎 水戸納子
- 社名のみ
- 株式会社花工房
- 社名+個人名
- 株式会社花工房 静岡茶太郎
- 社名+役職+個人名
- 株式会社花工房 取締役 水戸納子
- 家族や部署や同志一同
- 友人一同/、株式会社花工房 営業部一同
開店・開業祝いの立札例
表書き 「祝 開店(開業)」「開店祝(開業)」「祝御発展」「御開店おめでとうございます」「御祝」など
開店・開業祝いのメッセージについて
立札ではなくメッセージを贈りたいという方もいらっしゃると思います。アレンジメントやプリザーブドフラワーの場合はメッセージカードで、オーナー様のお気持ちをご支援するのも良いでしょう。開店・開業祝いのメッセージカードについて、一般的な書き方や例文をご紹介いたします。
メッセージカードの書き方・注意点
メッセージカードは、お客様からお店への想いが伝われば十分です。 メッセージカードの場合は、オーナー様に向けて贈りますので、メッセージカードを取ってお花だけお店に飾るということもあります。なので、砕けた言葉を使い自由に書いても問題ございません。ですが、あまり使わない方がいい言葉、忌ことばというものがあります。一応そちらも確認しつつ書くと良いでしょう。
メッセージ例文
忌ことば 「潰れる・倒れる・さびれる・負ける・失う・消える・閉める・逃げる・減る・下がる・火・煙・赤」
開店・開業祝いのお花を贈るタイミング
開店・開業祝いのお花は、前日届けがおすすめ
開店・開業の当日だとお客様の対応などで忙しくなることが考えられるため、なるべく前日に届くように手配しましょう。 忙しい時にお花を持ってこられては逆に迷惑になってしまうので、前もって下調べをしましょう。 贈られたお花はお店側で配置したいと思いますので、前日までに届けられれば、お店側の意向で配置できて準備しやすいです。またプレオープンや内覧会の案内をいただいた場合には、それに合わせてお贈りすると良いでしょう。
お花の手配が遅れてしまった場合
開店・開業祝いのお花はオープンしてからなるべく2週間までが良いでしょう。 すでにオープンしてしまったとしても、焦らなくても大丈夫です。逆にじっくり考えてそのお店に合うお花を用意するといいでしょう。
タブーのお花はなに?
まず大前提にお供・お悔やみに使うようなお花は避けましょう。わかりやすいところだと、菊などが該当します。 お祝い用かお供え用などを注意して注文しましょう。
また開店・開業祝いに赤いものを贈ることがタブーとされていました。 ですが、最近はあまりその風潮は薄れてきているように思います。 もし赤い色がコンセプトのお店で赤いバラが贈りたい場合は、タブーとかは気にせず贈って良いと思います。 ただ受け取る方がそういった風潮などに敏感な方でしたら、なるべく赤は避けて手配されたほうが無難です。
開店・開業祝いのお花選び方
開店・開業祝いに贈るお花の選び方は贈り先の状況によっても変わります。各場合によってのおすすめの贈り方をご紹介いたします。
開業祝など法人様に贈る場合
法人様の開業に関しては胡蝶蘭や観葉植物などがおすすめです。お花が長く飾られることは、立札も長く飾られるということで、より取引相手に名前を認知してもらえるチャンスが増えるということです。
小さい店舗に贈る場合
小さいカフェやサロンの場合はお店に合ったアレンジメント・卓上胡蝶蘭・あまり大きくない観葉植物が人気です。場所を気にせず飾れるプリザーブドフラワーもオススメです。お店の規模間に合ったお花が良いかと思います。
路面店や大きい店舗に贈る場合
路面店で大きいお店でしたら、大きいアレンジメントやスタンド花などがおすすめです。より集客を応援できるよう規模が大きければ、大きいお花を贈ると目立ってよろしいかと思います。広い店内でしたら、大きめの胡蝶蘭でも問題ありません。
飲食店などに贈る場合
飲食店の場合は、香りの強いお花は避けた方が良いでしょう。料理の香りを邪魔してしまうことがあります。また花粉が落ちやすい種類の花を避ける配慮も必要です。ユリなどは香りが強い場合があり、飲食店宛てでは避けた方がいいお花の一つです。
特に個性を出せるアレンジメントとスタンド花は、色やデザインなど品数がたくさんあるので、どんなお花を注文したらお届け先様に喜んでもらえるのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 基本的にお店に合うサイズか雰囲気に合うお花かの2点を抑えておけば問題ありません。 また胡蝶蘭や観葉植物の鉢花は「根付く」という意味があり、店舗にとって縁起が良いものとされていますので、そういう意味合いを込めて選ばれてもよろしいかと思います。
まとめ
開店・開業祝いのお花はお届け先様だけでなく、お客様も見るものとなるので、よりそのお店の雰囲気に合うデザイン・サイズを選ぶことが重要です。お花を届けた後もさらに良い関係を築いていけるよう、上記を踏まえて選んでみましょう。お店をオープンさせたオーナーの方々はそのお花できっと元気づけられるはずです。