
故人の命日から100日目を「百か日(ひゃっかにち)」といい、法要を執り行います。百箇日についてご紹介いたします。
百箇日法要とは
仏教では四十九日の法要で故人の魂は極楽へ行くか地獄へ行くか決まるとされており、そこで極楽に行けなかった場合、百箇日の法要で再び審判が受けられるとされ、親族の供養により救済も可能となるとも言われています。百箇日の法要は、故人にとっても重要な法要なのです。
また百箇日は「卒哭忌(そっこくき)」と言われています。
この言葉には「声を上げ泣き叫ぶ(哭)ことを卒業する」と言う意味が込められています。
ご遺族も故人を想い、泣くのはやめて新しい毎日を過ごしなさいと言う教えも込められています。
百箇日の法要について
百か日の法要は、初七日や四十九日と同様に親族や関係者を招いて、僧侶に読経をあげてもらい供養を行います。
四十九日までとは異なり、故人の好きだったお花やお菓子をお供えすることも可能です。
時代の流れで、ご遺族だけでご供養するケースが増えていまするようです。この後は一年後の祥月命日に一周期、その翌年の命日に「三回忌」の法要をそれぞれ執り行います。この百か日を過ぎれば結婚式などの慶事に出席しても良いと考える方もいらっしゃいます。
慣習がよくわからない、どうしたらよいかわからないと言う場合は、お寺の僧侶に教えを請うと良いでしょう。
百箇日に贈るお花
百箇日でお花を贈る場合には、葬儀や通夜と異なり、格式ばったものでなくて良いでしょう。百箇日では、立札ではなくメッセージカードに心のこもった一行を書き添えると、故人への思いが一層伝わります。
亡くなった直後では、色ものを入れないで白を基調に仕上げる”白上がり”と呼ばれるお花が無難でしたが、忌明け後の百か日となると、故人が好きだった色を入れたり、ご遺族の方むけにお慰みの気持ちを込めて淡い色合いを入れた少し華やかさのあるものを選ぶ傾向があります。お届けするご親族を配慮して選びましょう。
また、遅れて訃報を受けたため、葬儀などで何もしなかった場合には、百か日などの節目となる法要が行われるタイミングに合わせて贈るのがよいでしょう。
百箇日の一般的な予算の目安は、5,000円~15,000円です。